帯域強化サービス

拡張ネットワーキング

シングルルート I/O 仮想化 (SR-IOV) を使用して、サポートされるインスタンスタイプにおける高性能ネットワーキング機能が提供される。(SR-IOVは、従来のものと比較し、I/O パフォーマンスが高く、CPU 利用率が低いデバイス仮想化の手法)

・高い帯域幅、1 秒あたりのパケット (PPS) の高いパフォーマンス(低レイテンシー)

・拡張ネットワーキングは追加料金なしで使用できる。

Global Accelerator

AWSのグローバルネットワークインフラを利用して、「世界中の顧客に提供するアプリケーションの可用性」と「ユーザートラフィックのパフォーマンス」を最大 60% 向上させる。
ユーザーに最も近いAWS エッジロケーションにトラフィックをルーティングし、アプリケーションにトラフィックを迅速かつ安全に転送する。
主にTCPおよびUDPトラフィックを最適化する。

・S3のデータのアップロードには利用できない。

【仕組み】

ユーザ変更は不要で、バックエンドでALB、NLB、EC2、Elastic IPなどのアプリケーションに対して固定エントリポイントとして機能する2つのグローバルな静的IPアドレスを提供することでグローバルアプリケーションの管理を容易にする。

・パフォーマンスに基づいて最適なエンドポイントにユーザートラフィックを自動的にルーティングし、アプリケーションの状態、ユーザーの位置、設定するポリシーの変更に瞬時に反応する。

障害が発生した際、アプリケーションの正常なインスタンスが存在するリージョンに自動的にリクエストをルーティングする。

・速度比較ツールを使用することで、お客様のロケーションからどのようなパフォーマンスの利点があるかをテストできる。

  • エンドポイント
    NLB / ALB / EC2 / EIP を指定できる。
    エンドポイントグループは1つ以上のエンドポイントが含まれるエンドポイントの集合体を指す。
    各リスナーに対してそれぞれ1つ以上のエンドポイントグループを指定する。

    ●リスナー
    エンドポイントの正常性やトラフィックダイヤルによって設定されたトラフィック量に基づいてそれぞれのエンドポイント(グループ)にトラフィックをルーティングする。リージョンが異なるエンドポイントグループをひとつのリスナーに関連付けることができる。

  • 標準アクセラレータ
    世界中のユーザのインターネットアプリケーションの可用性を向上。AWSグローバルネットワーク経由でクライアントに最も近いリージョンのエンドポイントにトラフィックを転送する。
  • カスタムルーティングアクセラレータ
    アプリケーションまたはサービスへのトラフィックのルーティングは細かく制御できる
    ※NLBをエンドポイントしてサポートしていない

S3関係

S3 Transfer Acceleration

クライアントとS3バケットの間で、長距離にわたるファイル転送を高速、簡単、安全にする。 ※Amazon CloudFront の世界中に点在するエッジロケーションを利用

マルチパートアップロード

パラレル形式で送信する。アップロード中に中断されたパートのアップロードを再試行するだけで済む 大容量オブジェクトをいくつかパートのセットとしてアップロードできるようになる。各パートはオブジェクトのデータを連続する部分。これらのオブジェクトパートは任意の順序で個別にアップロードできる。いづれかのパートの送信が失敗すると、他のパートに影響を 与えることなくそのパートを再送することができる。

ただし、地理的な遅延の対応としては適当ではない

DynamoDB関係

DynamoDB Accelerator(DAX)

フルマネージド型高可用性インメモリキャッシュ。 レスポンスを向上させる。
Dynamo DB の読取りコストを大幅に削減する。

・DynamoDBの前段にキャッシュクラスタを設置する。

・読み取りキャパシティ(読み取り操作を実施する回数)の低減。コスト削減。最大10倍のパフォーマンスにする。

Well-Architected Tool

【大まかな流れ】
①Well Architected Framework Toolを利用してレビューを実施する。
②レビューの結果をもとに課題に対して改善活動を行う。
③Well Architected Framework Toolからレポートが作成される。
④レビュー時の議論、レポートの内容から改善施策を立案する。
⑤課題の改善を実施する。

★Summary

Well Architected FrameworkAWSがこれまで蓄積してきた経験から生まれたシステム設計・運用における「ベストプラクティス集」。
Well Architected Framework Toolユーザのワークロードがベストプラクティスにどれほど沿っているかレビュー項目に対して、関係者で議論して進めていく。理想像と現行の環境とのギャップを理解できる。結果をレポートとして出力。
  • Well Architected Framework
    以下の6つの観点をもとに実施する。
    運用上の優秀性
    変更の自動化、イベントへの対応、日常業務を管理するための標準化。
    セキュリティ
    データの機密性と整合性、ユーザー許可の管理、セキュリティイベントを検出するための制御。
    信頼性
    分散システムの設計、復旧計画、および変化する要件への処理方法。
    パフォーマンス効果
    最適化されたリソースの選択、パフォーマンスのモニタリング、ニーズ増大に応じて効率を維持。
    コスト最適化
    時間の経過による支出把握と資金分配の制御、適切なリソースの種類と量の選択など。
    持続可能性
    持続可能性の責任共有モデル、影響についての把握、および必要なリソースを最小化してダウンストリームの影響を減らすための使用率を最大化。

【AWSパートナーとレビューを行う場合】

●メリット
・熟練のAWSエンジニアが設問を正しく質問・解説するためレビューがより意味のあるものになる。
・レビュー後、出力されるレポートを整理されたオリジナルのフォーマットに変換してもらえる。
・改善施策の立案・並走まで対応してくれる

●一例
例1)
「セキュリティサービスの標準化・一元管理」「各アカウントのホスト管理の一元化」ができていない
➡AWSを利用する上でガイドラインを作成する。セキュリティ、コストなどの項目についてガイドラインを作成し標準化を狙う。

例2)
定期的な不要リソース削除の仕組みがなく、スナップショットだけで利用料全体の20%を占めていた。
➡不要なスナップショットを削除すべく、効率的な削除方法の設定。削除後に、不要なスナップショットを産まない仕組みを整備。

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